一枚刷るのにとても時間がかかる銅版画の刷り

2014-09-23 | Posted in Illustration, 銅版画Comments Closed 

こんばんは、乙女ココロ 浪漫ちっくバッグ&雑貨 *PUKU*(ぷく)へようこそ!
バッグデザイナーのyuumo(ゆうも)です。

最近いっぱい制作をしていまして、以前にシルクに刷った銅版画が足りなくなって来ました。
先週から少しずつ刷り増しをしています。
ようやく今日で予定分は刷り終えました。

銅版画の刷りの工程を今日は撮影をしましたので、お見せしますね。

140923_01

こちらがインクを詰める前の銅版です。

140923_02

まずは版にインクを乗せます。
油性のねっとりしたインクです。
私は一版多色刷りなので、版の上に何色もインクが乗っています。
色と色の境目はヘラで馴染ませます。
140923_03

そのインクを、電話帳の紙を置いてざっと取ります。

140923_04

それから小さく切ったロール紙でインクをこそげ落とします。
刻まれた線にはインクが残るので、こんな感じに版にインクが詰まっています。

140923_05

プレス機で刷り終ったところ。
ちゃんと刷れています!

140923_06

こんな風に一枚のシルクに、いくつもの版を同時に刷ります。
後でひとつずつ切り取ってモチーフにします。

140923_07

今回はこの版が一番綺麗に刷れました♪
『ファンファーレ』のうさぎちゃんです。

銅版画は刷りだけでも、かなり複雑なのです。
手がインクだらけになりますので、その間は他のことは何も出来ません。
…とはいえ、工房ではお茶を飲んだりおやつを食べたりしてましたが。インクが付いた手で…。
今日は10点ほど刷るのに3時間かかりました。
速いのか遅いのか…。

shop_img_05


この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます