色を入れるとうさぎの表情が変わりました

火曜日は町田版画美術館の一般開放で制作をしてきました。
銅版画を私が手染めしたシルク生地に刷ってきました。

今日は銅版画の刷りの工程をご紹介しますね。
.

イースターバニーに色を入れます

今回、刷りの工程をご紹介する版はこちら。
（すみません！ピンボケになってしまいました💦）

イースターバニーちゃんです。

前回は画用紙に茶色のインクで刷って、腐蝕の具合を見ました。
版はしっかり腐蝕されていました。

この版に複数の色のインクを入れて、一版多色で刷ります。

まずはいつも赤から色を入れます。
ヘラで赤くしたい所にべたっと赤いインクを入れます。

インクはこんな感じにパレットにチューブから出します。

そして数色を混ぜて色を作ります。
だいたいいつも５色は混ぜます。

左側に置いてあるのは自分で作った色見本。
この見本に合わせて色を作ります。
色を混ぜるときは、ダイソーで購入したケーキ用のヘラの先っぽを使っています。

それからオレンジ色、すみれ色。

グリーンにこげ茶を入れました。
目の部分は強調したいので、ベースの色よりも強いこげ茶を入れます。

ボディの部分には赤茶色。
私はこの色を一番よく使います。

今回は、春の野原が背景なのですが。
いつも野原＝グリーンになっていますので、少し違う感じに色を入れたくなりました。

それでゴールドを背景にしてみました。

これで色はほぼ乗せました。
.

乗せたインクをこそぎ落とす作業

それから今乗せたインクを全てこそぎ落とします。

まずは版の上にちぎった電話帳などの紙を乗せます。

そして手で力を入れてスリスリします。

そしてべろっと紙を剥がしますと。

こんな風にベタ〜とインクが紙に移ります。

こんな作業を６〜７回すると、このくらいインクが取れます。
線が浮かび上がってきましたね。

それからもっとインクを取るために紙を乗せて手の腹で、線の中のインクは取らずに、版の上に乗っているインクを取っていきます。

紙を変えて何度もインクを取ったら、こんか感じに線やトーンが見えてきました。

まだまだ版からインクを取り除きます。

これでほぼ余計なインクは取り除けました。
いよいよプレス機に通します！
.

刷ってはみましたが…

すみません！
プレス機に通してる写真はないのです。

町田版画美術館では数名でプレス機を使っているので、なかなか写真を撮影している時間が取れません。

さて、刷ってはみましたが。

うーん…。
悪くはないんだけど。

ちょっとうさぎの後ろ（画面の左側）の赤とかすみれ色がごちゃごちゃしてうるさい感じ。
この部分、画面の右側ぐらいに色を抑えた方がバランスが良さそう。

というわけで急遽インクを詰め直し！

再度プレス機に通します。

うん！こんな感じ！！
かなりスッキリして、うさぎが目立つようになりましたね。

心なしかうさぎさんも、優しいお顔に見えてきませんか？

また、紙に刷った時よりも柔らかい雰囲気になりますよね。

こんな風に版の色や刷る素材を変えると、絵全体の表情も違って見えますよね。
こういうところが面白くて、私は版画にハマったのだと思います。

.乙女ココロ　浪漫ちっく　バッグ&雑貨の＊PUKU＊（ぷく）のバッグデザイナーのゆうもでした！

*************************

ランキングに参加しています。
下の画像をクリックしていただけると順位が上がって励みになります♪

にほんブログ村

*************************

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます