緑いっぱいの町田版画美術館で作業しました!

2016-06-28 | Posted in Illustration, 銅版画Comments Closed 

こんばんは、『乙女ココロ 浪漫ちっくバッグ *PUKU*』のバッグデザイナーのゆうもです。

 現在*PUKU*が参加しているイベントは下記の通りです♪
是非、足を運んで下さいね!

大丸神戸店『KOBE Mercerie summer marche
(マルセリーサマーマルシェ)』
アトリエシード参加 期間限定イベント

【開催場所】大丸神戸店7F アネックス館手芸用品売り場
【開催期間】7月12日(火)まで

※詳しくはアトリエシードさんのブログの
下記の記事でご確認下さいね。
ameblo.jp/tane320/

今日は久しぶりに版画工房で作業をして来たお話です。

 

町田版画美術館の一般開放に参加

私は以前は、ZABO HOUSE(ザボハウス)という明治神宮前から徒歩ですぐの工房で銅版画を制作して来ました。
18年間在籍しましたが、一昨年の年明けに工房が鴬谷にお引っ越しすることになり、うちからはちょっと距離があって通いづらいので退会をしました。

それから2年半、自宅アトリエで一人での制作になりました。

自宅アトリエは、時間に縛られることなく制作が出来るのは良いのですが。
普段バッグや雑貨等の布物を中心に作っていると、なかなか銅版画に打ち込むことが難しくて…。

新しい版画を作りたいのですが、どうしても目先の仕事に追われてしまい、後回しにしてしまいます。

 

これではいけない!と最近思うようになりまして、自宅から徒歩で4〜50分程にある『町田市立国際版画美術館(町田版美)』の一般開放で制作をさせてもらうことにしました。

一般開放というのは、毎月決まった曜日に開催されています。
申し込んだ人に有料で版画工房の設備を使わせてくれるのです。

私も10年以上前(多分12〜3年以上経ってます)には、時々使わせていただいていました。

1606_28_03

町田版美は、町田駅からは徒歩20分ぐらいの、緑豊かな芹沢公園内にあります。
うちからだと、電車を使っても歩いてもそんなに時間に差がないので、歩いて行くことにしました。

いつも自転車とか自動車を使う道は歩道が狭くて怖いので、公園内を歩いたのですが。
うう、森が深くて町田版画美術館の建物が見えない…。

公園清掃をしている人に場所を聞いてようやく辿り着きました。

1606_28_05

懐かしい建物!

今日は展示替えで美術館の作品は見れず。
毎回、見応えのある版画作品の企画展をやっているのですよ。

 

受付を済ませてアトリエへ。
しばらくぶりに使わせていただくことを申し込みの時に話したので、技術指導の職員さんが変わったところを説明して下さいました。

一番変わったのは、腐蝕液が塩化第二鉄のみになったことでしょうか。
硝酸は姿を消していました…。

そして、インクなどを落とす溶剤が『ディルゾビット』という環境に優しい溶剤が中心になっていました。
今まではインククリーナー(灯油系?)とリグロイン(染み抜きにも使います)だったのですが。

そのディルゾビットの使い方のご説明を受けてから制作。

 

…といっても、今回私は銅板の下ごしらえの予定。
これが大きな銅板をギロチンのような銅板カッターで切断して小さくしたもの。

1606_28_04
この銅板の側面の角を、金ヤスリで落とします。

1606_28_06

デスクにガムテープで貼付けて、しばしヤスリかけです。
ひたすらガリガリとヤスリをかけ続けます。

無の境地…にはならないけど、こういう単純作業は嫌いではないです。

 

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左側が綺麗に側面の角を斜めに落とし、角のRも丸くした状態。
右側は作業前。
こうやって綺麗に角を落として圧力をかけて刷ると、銅版画独特の斜めのくぼみ(プレートマーク)が出来ます。
私は今日はずっとプレートマークを作っていました。

 

終ったら今度は『ピカール』で銅版を磨きます。

1606_28_02

白いどろりとした液体『ピカール』を、ウェスに付けてこすります。
しばらくこするとウェスが汚れて来るので、そうしたら新しい部分に変えてこすります。

 

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左がピカールで磨いたあと。
右が磨く前です。

左が、鏡のようにつるつるしてるのが解りますか?

 

今日は小さな版の下ごしらえをいっぱいしました。

1606_28_08

こうやって版の下ごしらえが出来ていると、いつ描きたくなっても、すぐに描画(エッチング)に入れます!

 

10年以上作業をしていなかった町田版画美術館の一般開放でしたが。
私が当時作業をしていた時からいらっしゃった、技術指導の女性の職員さんが、私のことを覚えて下さっていてびっくり!

私は、銅版画以外にはシルクスクリーンを教えていただきたいので、リクエストしました♪
開催されるといいなー、楽しみです。

 

久しぶりの版画美術館の作業で、足取りも軽く。
緑を満喫しながら帰宅しました☆

1606_28_07

これから、無理のない程度の一ヶ月に1度ぐらいは予約を入れて作業をしていこうと思いました。
正直、このところ遠く感じていた銅版画の制作が、ぐぐっと近づいた気がします。

 

バッグデザイナーのゆうもでした♪

 

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〈自己紹介〉

*PUKU*バッグデザイナー yuumo(ゆうも)森 祐子 神奈川県在住。猫好きです、愛猫はカノン。

「乙女ココロ 浪漫ちっくバッグ&雑貨」をコンセプトに、バッグと雑貨を制作・販売。思い出の小道や黄昏時、猫を拾った帰り道、野の花で作った花冠。そんな乙女ココロを大切にしたい女性のために、バッグデザイナーyuumoが1点ずつ銅版画で描き、ロマンチックな絵本みたいなバッグや雑貨を作りました。本革、着物の古布、上質なインポート生地、手染めしたシルクなどを贅沢な素材を使い、セピア色の風合いにこだわっています。

*PUKU*(プク)は、猫やうさぎなどの動物の絵柄のモチーフの付いた、使いやすく高級感あるバッグや雑貨を販売しているブランドです♪


ライブに行くのが大好きです!好きなミュージシャンは小沢健二、スピッツ、フジファブリック、クリープハイプなどなど。

 


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