インクを詰めるってどういうこと?
こんばんは、乙女ココロ 浪漫ちっくバッグ&雑貨 *PUKU*(ぷく)へようこそ!
バッグデザイナーのyuumo(ゆうも)です。
◆「インクを詰める」って?
少し前に銅版画のインクを混ぜて色を作るところをご紹介しました。
http://pu-ku.net/?p=1802
その時に「次に刷る時には、(版に)インクを詰めている様子をお見せします」と予告したのですが。
考えてみると、銅版画を刷る時に当たり前に使っている「インクを詰める」という言葉って、あんまり馴染みがないかも?
銅版画は、刻まれた凹みにインクを入れてプレス機で刷るのですが。
みなさんが幼い頃から親しんで来た木版画は凸版なので、彫り残している木の部分に「インクを乗せて」刷るので…。
今回は、銅版画の版に、インクを詰めているところをご紹介します。
◆まずはインクを乗せます
今回は、この版『ひなげしとうさぎ』にインクを詰めます。
詰めるとき、まずは版に「インクを乗せ」ます。
ただそっと乗せるのではなくて、凹みの奥までインクが入るように、ヘラでよくこすります。
まずは小さな面積から。
私は赤とかイエロー等のインクを、先に版に乗せています。
グリーン。
赤との境目は、ヘラで2色のインクを版の上で馴染むように混ぜます。
目の部分は、強調したいので焦茶を乗せます。
そして、一番広い面積の赤茶色を乗せます。
色と色の境目は、隙間が出来ないようによく馴染ませます。
ここまでが「インクを乗せる」作業です。
◆乗せたインクを取る
乗せたインクは盛り上がっています。
この余分なインクを上に電話帳の紙などの薄い紙を乗せて取って行きます。
薄い紙を乗せる→上から手で押して紙を取る を5回ぐらい繰り返します。
そうすると盛り上がりはほぼなくなります。
あらかたインクを取ったところ。
これから更に余分なインクを取り除きます。
人によって方法は違うと思いますが、私はロール紙を葉書の半分サイズぐらいに切ったものでこすり取ります。
この時に、版の上の余分なインクは取るのだけど、線の中に入ったインクは取ってしまわないように、心がけます。
これは難しいのですが、そこをイメージすると綺麗に刷れます。
こんな感じで紙を何枚も変えながらこすり取ります。
ほぼ、余分なインクは取れました。
更に、お鼻の部分をピンク色にしたいので、ちょこっと赤いインクを鼻に乗せてこすり取りました。
ピンク色のお鼻になりました♪
そして、いよいよシルクを水で濡らして、プレス機にかけて…。
刷り上がりました〜!!
お鼻も微妙にピンク色になってくれました♪
なかなか工程が多くて、刷るのは大変なのです(*´∇`*)
次回に刷る時には、プレス機を回してるところをお見せしますね。
…これは自分では撮影が出来ないので、夫がいる時に撮ってもらおうと思います。
*PUKU*のバッグデザイナーのゆうもでした!
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〈自己紹介〉
*PUKU*バッグデザイナー yuumo(ゆうも)森 祐子 神奈川県在住。猫好きです、愛猫はカノン。
「乙女ココロ 浪漫ちっくバッグ&雑貨」をコンセプトに、バッグと雑貨を制作・販売。思い出の小道や黄昏時、猫を拾った帰り道、野の花で作った花冠。そんな乙女ココロを大切にしたい女性のために、バッグデザイナーyuumoが1点ずつ銅版画で描き、ロマンチックな絵本みたいなバッグや雑貨を作りました。本革、着物の古布、上質なインポート生地、手染めしたシルクなどを贅沢な素材を使い、セピア色の風合いにこだわっています。がまぐちバッグを作ることが多いです。
ライブに行くのが大好きです!好きなミュージシャンは小沢健二、スピッツ、フジファブリック、クリープハイプなどなど。